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クロスファイア [DVDやら映画やら]

青木淳子は念力で火を起こせる。彼女一人の物語かと思ったら、木戸に倉田かおりと、似たような人たちが現れます。ちょっとした「七瀬ふたたび」の超能力軍団状態。しかしこれは筒井先生ではなくて、宮部みゆき先生の原作。みなさん能力者としての演技がうまい。表情がいいんでしょうか。矢田亜希子さん演じる青木はちょっと顔が暗い。吉沢悠さんの木戸はあっけらかんで、後半で倒れたときの表情はけっこう好き。それに長澤まさみさん13歳の倉田かおりの視線の定まらなさ。女刑事・石津と相棒・牧原のコンビの良いです。石津を演じる桃井かおりさんは、普段の様子ながらも、けっこう自分を抑えている感じ。タックルアクションも見れます。いつも持っている缶のアメが浅田飴だったら面白い。このあたりは、配役が良いです。矢田さんはすでに完成されていて、今でも変わらない姿に感動する。長澤さんには子供は大人になるんだなあと納得してしまう。惜しいところは、牧原刑事の台詞がからむシーンで、彼の発言はいつも唐突な感じがして、話しの流れにちょっと違和感を覚えます。遊園地で爆発するシーンを見て、見たことがあった映画であることを再確認する。青木淳子を追っている牧原刑事は、弟のことよりも、おそらく親との関係に追い詰められたんでしょう。幼い淳子は、自分が犬猫といっしょに殺されそうになったのを自衛しただけ。石津刑事の言うとおり人を殺してはいかんですが、理解されないこともつらい。この辺は超能力を持っていようがなかろうが同じことです。淳子の周りは9条を守れと言っているようなもの。無抵抗主義は、相手が必ず折れる・あきらめる・自分の非を振り返るという条件がないと成立しません。警察も法律も未成年には無力。ちょっと年を取っても39条の前にも無力。彼らこそが法律の壁に阻まれているようですが、それがなければ成り立たない。それだから小暮他、取り巻きの人間たちがやられていくのはざまーみろです。これがなければ、辛くて見ていられません。せっかく登場したアノ人や、おそらくやられるであろうと思っていたアノ人が、ほんの一瞬であっさりとやられてしまう様子は、小暮たちとは目的や立場が違うことを明確にしています。蛍雪次朗さんに中山忍さん、それに藤谷文子さんは監督つながりの出演でしょうか。ちょうどガメラも終わったばかりの頃だろうし。犯人は予想外だったりとか、おそらく裏切るだろうなあとか、やられた女性は何かを追っていたとか、見所を欠くところ無し。ラストの青木淳子と火災アクションがすばらしい。炎を押さえ込もうとするシーンでは心の中で応援してしまうくらい感動もの。もう少し倉田かおりに活躍してほしかった。どうにかして矢田亜希子を復活させて、今度はお母さん役で、続きを見たいもんです。音楽もよかった。大谷幸さんてガメラでも音楽をやっていたような。監督とセットなんでしょうか。矢田亜希子さん、長澤まさみさんが出ているだけでも価値ある映画。雨・みぞれ。


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