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不連続殺人事件 [DVDやら映画やら]

初めて見たのは文芸座だったか武蔵野館だかどこだったか。ビスタサイズと思ったら横長だった。どの映画と勘違いしていたんだろう。長い。2時間越え。「耐えがたきを耐え~」と戦後の様子を撮影した白黒フィルムで始まる物語。そして現れるのはシルバー仮面の夏純子お姉さんと、ウルトラマンAの瑳川哲朗隊長に、サスペンダーの内田裕也さん。おまけに桜井浩子さんも出ているので特撮率がちょっと高い。坂口安吾さん原作なので見たのですが、内容はともかく、ちゃんと巨勢博士が出ているのでうれしい。何よりも役者さんたちが楽しい。泉じゅんさんも出てます。前半、歌川邸に集まった人たちが、いかにおかしい人間であるか、舞台のような演技で説明してます。出てくる人たちの役柄が作家、文学者、絵描きに詩人と文化的な人が多いので、喜劇風だったり詩的だったり、大げさな台詞が続きます。原作が有名作家の有名な探偵小説であるし、その犯罪の特徴というのは既に分かっているので、人がいなくなっていくこと自体に驚きはありません。興味は次に誰がいなくなるかということか。もちろん犯人も。原作と違っている場合もあるので。片脚が悪いお医者さんは、言動はおかしいし、変な人を連れてくるし、メスの使い方も間違ってる他、色々とひどいことをしてますが、おそらく頭のネジが外れてしまってると思うのでミス・リード要員か。この人は泉さんにも診察と称してちょっかいを出すので、心底腹が立ちます。加代子さんには亡くなってほしくなかった。歌川家系で唯一汚れを知らない人っぽいので。しかし彼女が亡くなったことで事件がほぼ解決されたもの。その後、客間で内田裕也さん演じる土居光一が話す「動機が~」云々が全てなんでしょうねえ。そして巨勢博士の言う「心理の足跡」、つまり不自然か自然か。考えてみれば勘ともいえる。一見連続性が無い行動が見られる事件。これって、ある爆破事件がよそで起きている銀行強盗を隠すためだったとかいった、事件を隠すために見受けられるプロットにも通じていそう。さすがは安吾先生。ときどき着替えられるのか、邸の夫人役である夏さんのファッションが素敵。女中さんの泉さんがきれい。宮下順子さんが貫禄の演技。配役良し。面白かった。曇り・雨。


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