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変態村(CALVAIRE) [DVDやら映画やら]

これは確かにホラーです。不気味さと血からホラー映画となるんでしょうが、ひずみまくった愛の映画ともいえそう。人が怖い。おかしな村。冒頭のシーン以外女性が出てきません。こんな村じゃ女性は出ていくでしょう。バルテルの妻が最期の女性だったかも。もしかして女性でなくて男性だったのかも。そうでなければ、村人が考えることなく後ろからやったりしないでしょう。そういえば子供もいなさそう。おかしな男たちしか残らなかった村に迷い込んだのがマークの悲劇。最後近くのマークの食事シーンで回転するカメラは、なんだか「悪魔のいけにえ」のラストのようです。2000年代の映画ながら、70年代の雰囲気のある映画。でも携帯電話は使ってます。舞台となる田舎自体が、時代に取り残された古さを感じさせます。居酒屋のピアノで弾かれるワルツも楽しくなくて緊張感だらけ。弾いている本人も楽しそうではない。バルテルよりも、この村人たちの関係も知りたくなる。バルテルと村人の長っぽいロベルトのしがらみは、いなくなった奥さんに関係していそうだ。冒頭のマークのステージが終わった後、楽屋に現れる、若くはないストーカー気味の女性ファンも何気なく恐ろしい。彼の車の中にあった、ファンと思われる女性のポラロイドとそれに書かれた文もそう。ちょっと変質的。最後、マークはどうなったか分からないところも良い。原題から考えるとダメだったかもしれない。原題には宗教的意味合いもあるので、「変態村」なんていう邦題は合っていなさそうですが、村人たちや、特に性に対する所業を見ると、あながちそうともいえません。だって、村を散策して見かけるのが、人間でないものとのアレですから。上手いところは、ホラーでありそうで、ぶった切って切り株ドーンとか、血がドバーとか、ホラーっぽくやられるシーンがないところ。それに、食事のシーンがよく出てくるので、「もしかしてその食材の出所は・・・」と勘ぐらせてしまうところも上手い。案外普通の食事で、料理上手だけなのかもしれない。そういえばホラー映画って、車がエンストしたりして怖いところに入ってしまうパターンが多そうですが、車の故障自体、車検の無い海外ではよくあることかも。遠出するときは車をちゃんと整備しようという気にさせて、日本には車検があって良かったなあと思わせる映画。村って怖い。晴れ。


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