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ラスト・ワールド(The Philosophers / After the Dark) [DVDやら映画やら]

新手の終末系映画かなあと思って借りた。たしかに新手だった・・・。邦題と原題が違う。邦題から想像するに終末世界。ジャケットの雰囲気もそう。でも原題は「賢人」とか「ものを深く考える人」、つまるところが「哲学者」。うーん、この違いは何なんだと考えてしまう。世界が滅亡してジャカルタに残された生徒たちが生存競争でドバーっかなあと思ってしまった。うーん甘かった。オープニングからやってるしっぽりシーンの女の子がかわいい。ペトラというのか。場所はジャカルタにある学校。ジェームズ・ダーシーさん演じるエリック先生が行う論理についての授業。この人には何だかアンソニー・パーキンスさんっぽい雰囲気を感じます。教室には白人にインド系、アジアにアフリカ、スペイン系とか色々な方がいらっしゃいます。大学に行くことを話しているので高校生くらいでしょうか。ずいぶん広い教室で、先生のボソボソ声が後ろまで聴こえるのか心配です。先生はなんだか「一般人」を馬鹿にしているような。このあたりがこの映画の肝かもなあと、うすうす感じてしまう出だしです。この授業が教育テレビでやっている、「なんだか先生の熱血授業」みたい。でも先生はちょっと嫌な感じ。先生が咳をするのはなんでかなあ。ペトラは可愛いがボニーはカッコ良い。与えられた職業は兵隊。彼女のようにみんな職業が与えられ、技術者や医者もいれば、不動産にワイン売り、音楽家、それに詩人もいる。そして詩人はいつも・・・。極限状態、収容人数が限られたシェルター。一定期間外に出られないシェルター暮らしをどう乗り切るか。そのためにはまず人選しなければならない。技術者や医者とか、再建に適したもの達は必要だが、閉じ込められた空間では、ストレスフリーが重要なんだなあ。となると必要なのは・・・見ていると段々感づいてきます。超理論的なエリックの采配と生徒たちの戦い。職業と一緒に各自に割り与えれた条件が急に役立ったり、理論ではなく希望的観測を選択したり、話しがちょっとうまくいきすぎ?なところもあります。けれどもそれを納得するしかない映画。ただ見ていると、この授業の目的はもしかして・・・とピーンときてしまったりする。誰かの様子がなあ。でも頭が良い人の割りに理由がちょっと悲しい。強力な理論派も愛には勝てん。でも彼女もちょっと悪そうだなあ。タイトルからエンドロールまで、音楽の適当な静かさが良かった。歌が無いのがいいですねえ。ラストの先生の様子が意味深だが、単純に日々の繰り返しを示し、何かを失ったことがどれだけ虚しいものかと言いたいのか。「何とか理論」とか、思考について色々な問題例が提示されるシーンが面白い。ストレスのある環境ではヒューマン・レースも続かないかもなあと思いました。仮想終末を借りた愛の映画なのでした。またどこかでケイティ・フィンドレイさんを見れないものか。あとソフィー・ロウさんも。雨・曇り。


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