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サウンド・オブ・ノイズ(Sound of Noise) [DVDやら映画やら]

音楽テロ映画。テロと呼ぶのは物騒か。音楽による日常の破壊、それも似たようなものか。北欧でも「メットロノゥーム!」と呼ぶんだなあ。トラックを運転するのは女。彼女がメトロノームをいじると、後ろの男がドラムを叩く。トラック車内です。なんだかアーティスティックな二人です。そして「MUSIC FOR ONE CITY AND SIX DRUMMERS」というノート。なんだかメトロノームとドラムのリズムに関係した爆弾かなんかの作り方のようです。彼らは一癖あるリズム奏者を捜す。タイミングに異常にこだわるティンパニー奏者、電気とリンクするドラマーとか変な人たちだが、プロ。タンクトップのドラマーはキース・ムーンのよう。そのせいか彼らがテーブルを囲んでいるシーンは、ザ・フーの「Who's Next」の裏ジャケットの雰囲気です。気のせいでしょうけど。刑事が訪ねる楽器屋の壁に陳列されているギターの弦が楽しい。ダダリオにガス・ブーマーズにアーニーボールとか・・・ただそれだけですが。その刑事の名前はアマデウス。音楽関係?と思ってしまうのは正しくて、クラシック音楽一家の長男として生まれ、そしてただ一人の音痴で音楽家ではない男。それがコンプレックスなのか、音楽というか楽器の音を生理的に受け付けない身体のようです。音を聴くのも苦痛で、苦しくコンサート会場からも抜け出してしまうくらい。そしてこの刑事に聴こえない音が現れる。それは医療用トレイをたたく音だったり、人の声だったり。それが彼にとって何を意味するのか・・・最初は分からなかったけど、それは彼にとって良い楽器ということだった・・・というのは勘違いだろうか。でも聴こえない音に出会ったのは、彼にとって苦痛な音楽からの解放の一歩だったのは確か。音楽テロリストの首謀者の正体は意外と早く分かる。しかし首謀者は犯人でありながら、彼の音楽に対するコンプレックスを克服させてくれる良い人でもありました。それは刑事を見ていればわかります。音楽テロですが過激なフラッシュモブな感じもある。テロ場面では色々なものが楽器になって、お札をあれするのも利用したり、テロのくせに楽しいんですけど、6人で純粋にドラムの叩き合いをしている場面もけっこういいです。ドラム好きにはたまらん映画かも。サナ役の女優さんが、スタイル抜群でもなく、若そうでないけどなんだかつやっぽい。最後の曲、「ELECTRIC LOVE」が秀逸。良い曲です。スウェーデンとか北欧素敵。画面無しで音だけでも楽しい。何をしゃべってるのかわかりませんけど・・・。面白かった。晴れ・曇り・雨・曇り。


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