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吸血髑髏船 [DVDやら映画やら]

松竹映画。白黒。大型船のミニチュアの特撮が泣かせます。しょっぱなからひどいことをする犯人たちです。ただし人殺しの他、何をしていたのかがわかりません。ここに出てくる犯人たちは、また後から出てきます。西村晃さんと松岡きっこさんの夫婦だと、いわゆる年の差婚でしょうか。ここらへんのシーンは、ちゃんと船の上で撮影しているように見えますが、本物らしい船が出てくるのはこのシーンだけで、他はミニチュアとかセットのよう。なんかもったいないというか、ぜいたくというか。普通なら鉄砲を撃つだけなく、犯人たちの船上での悪事を少しは映すと思うんですが・・・。しっかし岡田真澄さんのお祈りがなんだか適当に聞こえるのは気のせいか。なんだか念仏のようにも聞こえます。もしかして本人にとっては不本意な役だったのか。オープニングで松岡さんがやられてしまった、と思ったら三年後また姿を現します。どうしたんだと思ったら、娘、じゃなくて妹サエコなのでした。海賊たちにやられた姉が妹サエコを使って復讐する物語。サエコがたまたま遊びにいった先で遭遇したあやしい船。そこで彼女に何かがあったんですねえ。それを境に関係者が次々と・・・といってもみなさんひどいことをした方たちなので、何の同情も感じません。でもサエコさんの相手役の入川さんが、海中で見た鎖でつながたったガイコツたちを「さっき変なものを見た~」で片付けるのはどうでしょう。いったい犯人たちが何をやったのかは、サエコさんが船の中に入ってようやくわかります。それは船長が残した日誌のおかげなんですが、その中で西村さんが船医で新妻の姉を同行することに嫌な予感がしたとありますが、何で? 別に同行しても良いじゃない? 金塊をめぐる不穏な動きとありますが、それは船医と姉たちに関係ないよなあと思ったが、乗船させなければ死なずに済んだのにという事だと考えましょう。シャワーしながらやられた内田朝雄さんの顔が怖かった。小池朝雄さんの怯えっぷりと最期が見事。特に表情が良いです。そうやって一人ずついなくなっていくんですが、それだけではただの復讐物語なので、ちゃんとひねりも効いてます。「まさかあんたが!」という衝撃。そして松岡さんをなめるように撮る大人向けサービス。さすが大人の映画。岡田真澄さんと松岡きっこさんが並んだところは、洋物映画のワンシーンに見えます。映画「吸血鬼ゴケミドロ」や「昆虫大戦争」はカラーなのに何でこれは白黒なんだろうと思ったが、この映画は白黒でよかったかも。カラーよりも怖さが増しそうなので。


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