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蛇のひと [DVDやら映画やら]

永作博美さんと西島秀俊さんが出ているので見た。面白かった。西島さん演じる今西課長を、同じ職場で働く陽子さんの永作さんが探す話し。陽子は今西を知っている人たちに話しを聞きまわる。今西はたぶん天才的に世渡りというか口が上手いようです。それは昔の植木等さんの無責任時代流のようにヨイショヨイショの適当なものではなくて、冷静でさわやか、そして適当に熱く、本音で語って相手を納得させる。一瞬でも相手の支えになってしまうというか。今西が消えた理由は横領と疑われるんですが、その結果にけっこうびっくり。中盤の今西と部長の会話でほぼ全容が解明されるように見えます。田中圭さん演じる職場の田中は、今西の人に対する思いやりを絶賛するが、陽子は「かっこいいけど、抜け目のない人」と疑う。この後は今西の身の上話が語られていくのだが、彼のしてきた行動は子供のころの環境によるものだろうということが見てるだけで容易に分かる。子供の頃に起こったことも、どんな結果であれ、みんな壊れてしまうことは想定していたのか。最後はけっこう怖かった。まさか今西がそこにいたとは。陽子と今西の会話が普通だが緊迫。彼女が今西を疑っていたのは、彼が言うところの「蛇」が自分の中にもいたということだったんでしょうねえ。部長の奥さん役、石野真子さんとか身の上語りの板尾創路さん、ラテに描かれたアートをグジャグジャにするふせえりさん、マンションを買う(買わされる?)板尾創路勝村政信さんに佐津川愛美さんとか、今西を知るために登場する脇役の方が良かった。夫・妻・愛人の三人で住む話しと、夫役の北村有起哉さんのだらしなさも面白かった。でっかい歩道橋みたいなところで永作さんと田中圭さんが追いかけっこをするシーンが面白かった。多分現場ロケで、ここで走ったら楽しいだろうなあとか思ったんでしょうねえ。言葉で人を良い気にさせつつ落としてしまう。「日本一の~男」とかのミステリ・シリアス版といえるかもなあ。でもマンガ家さん良かったね。ラストの口笛を吹きながら歩く陽子の姿も良かった。結局最後は誰でもあれなのよという話し。面白かった。

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