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フォーリング・ダウン(Falling Down) [DVDやら映画やら]

マイケル・ダグラスさんが演じる男ウィリアムがキレちゃった原因は暑さか病気か。ロバート・デュヴァルさん演じる刑事が口ずさむのが、ロンドン橋の「~ Falling Down ~」。洒落てます。ウィリアムが少年から映画の名前を聞かれてとまどう。「Falling Down って答えるんじゃない?」と思っていたら違ったのでちょっとがっかり。ウィリアムがコリア系ストア店主の店で、「お前らの国にいくらつぎ込んだか知ってるか?」というのは朝鮮戦争のことなんでしょうか。バッドで殴られた借りを銃乱射で返すギャングたちも度を越えてますが、生き残るウィリアムの運も強すぎ。ファストフード店でわがままを言い、道路工事予算を指摘し、ゴルフ場の土地利用を批判したりするが、ときどき言っていることが正論だったりする。ロバート・デュバルさん演じる退職刑事がおかしなことが起こっていると気がついたのは、関係なさそうな事件に共通するものを見つけたからだが、それに気がついた人は他にはいない。更に彼は署長や同僚から現場では役に立たない事務員と思われている。署長は彼に定年前に辞めるのかと事務的に諭す。ただ、退職刑事の側にはサンドラ刑事がいました。部屋にいる大勢の刑事中、彼女はただ一人といっていい同僚といっていい。基本、人は一人に耐えなければならないが、そんな人がいれば心強いもんでしょう。彼やウィリアムの場合といい、人が孤立する状況や原因は様々だ。恩給がもらえる分、退職刑事の方が恵まれているかもしれないが、それは人生の選択によるもの。わがままを言い放題のウィリアムだが、実際のところ彼は自分の希望を強く語っているだけとも言える。その様子はこの映画の舞台である米国の象徴かもしれない。常に一択だけの選択問題。そうは言っても彼はダーク・ヒーローではないので、その罪は許されるはずがない。だから妥当なラスト。この話しの落としどころはこのラストしかないです。変わったマイケル・ダグラスさんが見れて面白かった。晴れ。


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