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震える舌 [DVDやら映画やら]

ビデオか名画座で観たんではなかったか。破傷風との戦いを描いた作品。宗教と医療の違いはあれど、悪魔がのり移ったかのように身もだえしたり、悲鳴・叫んだりするシーンとかは、海外のエクソシスト映画に対する回答かもしれない。マサコちゃんはよくがんばりました。印象的なのは「乳歯?永久歯?」と医者が聞くところ。大変なのはわかるが、母親もう少ししっかりしてよと思う。しつけに厳しい父親と甘い母親の差か。今の時代なら逆かも。マサコちゃんの内科の主治医を演じるのが中野良子さん。その上司というか先生が宇野重吉さん。こんな病院があればかかりたいなんていうのは不謹慎。親たちのうろたえやダメになり方はオーバーすぎるかもしれないが、医者たちについては現実的かも。マサコちゃんの気道を確保するため、中野さんが外科医に気道切開をお願いするが、宇野先生の意見により、いざ手術というところで今度は中止をお願いする。このとき外科医が文句とか嫌味めいたことをいうのだが、これがちょっと嫌というか怖い。でも実際にありそうだし、女性に対する偏見もあったんでしょう。破傷風には光や音といった刺激に注意しなければならいようですが、そうであれば、小児の大部屋から離れた、もう少し静かな場所の部屋にしたらと思った。他所のお子様の行儀悪さによる刺激が何度かあったので。病気でいちばんたいへんなのは本人なのだが、この映画の目的は、患者を見守る夫婦の破綻を見せることでしょう。自分も同じ病気になってしまったのではないか、うつってしまったか、もうダメなんではないか・・・医者も信用できず、終いには母親にあんなことまで言うわ、するわ。中野先生ではなく、他の男性医者なら、病気よりもこの両親にさじを投げていたかもしれない。こわいのは病気だけではないと思った映画。タイトルロールでチェロ曲が流れます。音楽は藤原真理さんのようですが、映っているのも彼女なんだろうか。天気良い。


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