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里見八犬伝 [DVDやら映画やら]

懐かしいなあと思って借りた。NHKの人形劇でもやっていたし、文部省推薦云々とかいう話しに思えそう。しかしあらためて観ると、こりゃ子供向けではないなあと思いました。玉梓と子供の親子愛やら、信乃と妹の兄妹愛やら、ことの発端である伏姫と犬(八房)がペット愛を超えて夫婦であることなど、大人としては説明の難しいことばかり。この映画でいちばんかわいそうなのは、成田三樹夫さんらが演じる父子か。すんなり静姫がお家に入るかと思ったら、何とか~と名を叫んで出て行かれてしまう。物語が8人の剣士で構成されるところは映画「七人の侍」を上回る構成。道節は勘兵衛だろうし、親兵衛は菊千代。ただ、歴史的には南総里見八犬伝の方が古いので、七人の侍が参考にしたというほうが正しいか。真田さん、志穂美さんの殺陣やアクションはさすがJAC。ワイヤー操作であろう空中演技とか、今でも見劣りしない。見事な殺陣は海外へのアピールにもなったんではなかろうか。特に志穂美さんの殺陣とか。松坂慶子さんが声だけの出演だったり、殿山泰司もちょっとだけとか贅沢な役者さんの使い方である。もっとも特筆すべき役者さんは玉梓役の夏木マリさんか。ちょっと見せたりしてたんだなあ。この映画の半分は彼女の演技のためにある。できればまた生き返ってほしい。物語の冒頭では、里見家が既にほぼ滅ぼされていて、玉梓率いる悪の軍団の独壇場。有無を言わせぬ強引なオープニングが良いです。静姫が逃げるとき、爺は御付の女に良い服装をさせる。静姫は動きやすいとはいえ、ボロボロの格好。これにも意味があったわけで、爺ナイスと思いました。もしかしたらハリウッドも、忠臣蔵ではなくて、これをリメイクしたらよかったんではないかなあ。あ、でもこの親子愛・兄妹愛・ペット愛はまずいか。面白かった。なんだか魔界転生が観たくなった。ほんと良い天気だ。


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