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ザ・ホード 死霊の大群(La horde) [DVDやら映画やら]

フランス産ゾンビ映画。面白かった。ゾンビを動きが速い・遅いに分類すると、この映画では間違いなく速いゾンビに分類されます。噛まれたりしたらゾンビになるのはよくある設定。ゾンビとの素手ファイトが激しすぎ。特にクロード・ペロンさん演じる女刑事オロール。とにかくゾンビを殴りまくって仕上げは冷蔵庫の下敷きに。廃墟のようなビルに侵入する警察官4名は、不倫だとか妊娠してるとか仲間を裏切ったとか家族とか色々と設定があるようだが、よくわからんかった。最後の場面はゾンビ映画である必要がない。人間ドラマ。アデとボラの兄弟が彼らの祖国であるナイジェリアのことを語る。雰囲気だと、ひどい状態の祖国からフランスに逃げてきた身の上。警官たちの何人かはスペイン、イタリアな雰囲気。ゾンビたちにもアジア系の顔が見受けられる。このあたりでフランスは移民が多いのがわかる。だけどゾンビになってしまえば祖国や移民など関係ない。どっちが幸せか。アデューはゾンビの大群を見て「ナイジェリアのようだ」と言う。ルネはゾンビたちを倒すことで戦争を思い出す。自分が犯しでしまったことへの後悔や仲間へのうしろめたさがあった女刑事オロールは、皮肉にもゾンビとの戦いを通して吹っ切れてしまった。ゾンビよりも人間関係がハード。ゾンビは狂言回しでしかない。毒にもなる空気といったところ。だからどうしてゾンビが発生したかはわからない。あえてこの映画のテーマを挙げるとするなら、女刑事オロールの再生か。クロード・ペロンさんがかっこいい。面白かったが、DVDメニューの赤い顔をした人がすごく怖くてトラウマになりそう。けっこう寒い。天気予報だと午後は雪だった。


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