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バックビート(Backbeat) [DVDやら映画やら]

ビートルズ初期、スチュアート・サトクリフの物語。2000年前の映画だったのか。オープニングの戦後イギリスを見せる映像が秀逸。始まるぞという気にさせます。スチュアートは絵を描くが、あまりに抽象的な絵では、ヌードモデルになった身もつらい。バンドメンバー、つまりビートルズの面子はそっくりではないけれど雰囲気は100点。主人公のスチュアートについてはよく知らないが、ジョン・レノンは、ほんとにこんな感じだったんではないかなあと思わせる。ポールの目元・口元の再現度が高い。ジョージはもうちょっと甘い顔だったらと思うが、あまりに似ていては主役のスチュアートが埋もれそう。1960年、ハンブルグに渡ってのライブ活動。スチュアートがいるということは、彼がベースを弾くので、ポールはまだギターを弾いている。ドラムもリンゴではなくてピート。ジョンはちゃんと短いスケールのリッケンバッカーを弾いている。案外リーゼントに良く似合うギターかも。フロントでジョンとポールがノリノリなのに対してスチュアートはクールというか恥ずかしいのか、それとも自信が無いのか、動かなかったり、背中を向けたりしている。印象的なのは、アストリッドが野外でバンドメンバーを撮影するシーン。よく知られるハンブルグの頃の写真は彼女が撮ったものもあるんだろう。最後のテロップにも書いてある。スチュアートはアストリッドと出会い、バンドから心が離れていく。彼女の芸術性と恋に溺れてしまったか。彼の世界の中心は絵画であり、バンドはさほど重要でなかったか。はっきりしろよと言いたくなるが、その辺のナイーブさの物語がこの映画なんでしょうねえ。彼のことを映画にする必要はあったのか?と言われれば、無いと思う。しかしビートルズの下積み時代に色を添える意味で、それとジョンの性格を語る上で必要なのかも。この映画を観る限り、ジョンはアストリッドに嫉妬しているように思える。男女間でのジョンの立ち振る舞いも見もの。ジョンだけでなく、ポールの演奏技術に対する真剣さも引き立たせている。面白かった。


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