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奇人たちの晩餐会(Le Diner De Cons) [DVDやら映画やら]

かなり前にテレビの深夜映画で観た。最初の列車内のシーンと最後にかかるジプシーっぽいギターを聴いて、なんだかピンときてしまった。それを確かめたくサントラ盤を探したら、ギターはフィリップ・キャスリーンと、案の定、ロマーヌだった。邦題だけならホラー映画に思える。「奇人」というよりは「バカ」に近いと思うのだが、「バカたちの晩餐会」ではひねりが無いと考えたのか。バカを招待して自慢するダメな男の話し。でもそのバカをコントロールしきれずに自滅してしまう。招待する側のピエールたちは、「おれは何でも制御できるんだ」的なところで、既に中二病。このブラックっぽい喜劇は、日本に置き換えても成立する舞台劇かもしれない。ピエールの妻クリスティーヌさんがきれい。派手さを抑えてこれだけだから、力を入れたらすごい美人では。ピニョン氏がとても、なんというか、チャーミングとでもいうんだろうか、なかなか憎めない男。列車の中で自分の作品の写真を「ねえ見て見て~」と言う感じで、前に座る乗客に見せるときの表情が子供のようだ。全体を通して感心したのは色使い。家具とかクッションとか、衣装、全体の色調、職場、居間かかわらず、どれもが普通でいて鮮やかに見える。単にリマスターとかの映像技術ではないと思う。静かに、でもはっきりと色感を主張しているようで、なんだか不思議。いちばんまともな人は、ピニョン氏の職場の女性だろう。この映画の唯一の良心といえる。列車の中で乗客が使っているのが、PowerBook。ごつさから考えると。PowerBook 3400 か、初代 PowerBook G3 か。列車のことはよくわからないが、冒頭の列車シーンは、鉄道好きには良いんではないかなあ。短いけど。コメンタリーが付いていたので、何か面白いことが聴けるかと思ったが、そうでもなさそうなので途中で止めた。でも本編はもちろん面白かった。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-325689.html

奇人たちの晩餐会(Le Diner De Cons)のサウンドトラックCD

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