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インスタント沼 [DVDやら映画やら]

ハナメが母親の家から帰るとき、幼稚園児っぽい子たちが運んでいる看板が面白い。「向上心をもとう」「踊らされない人」「やりぬく子」「やみくもに生きない」、最後は「志をたてよ」。屋上でハナメたちに話しかけてくる尾形さんのポーズが、まるで「ねじ式」。なんだかこの屋上、どこかで見た覚えがある。編集部でのハナメの青緑っぽいひらひらした服装がなんか変。こういう妄想や説明シーンの多い映画は撮影が大変だろうなと思う。小刻みな台詞と早い場面展開が面白い。120分くらいある映画だがとても短く感じる。ハナメというか麻生久美子さんの上から目線的な台詞はかわいい。残念会での「燃えたドラゴン」ポスターに笑う。良く見ると、店に壁にはヌンチャクが多数飾られている。さっきのねじ式ポーズしかり、こうした小物・小ネタが散りばめられていて、それを見つけるもの楽しい。医療機器をピーピー鳴らして医者から注意を受ける看護婦さんがおかしい。外で証拠品を整理しているときのクドカンさんの身体のバランスが何だか変。海原はるかさんの住職。石井聰亙監督には驚いた。電球の店の前を通ったり、たむろする人々。小物の他に登場人物もみんなネタです。本に例えると、とにかく字間を詰める感じで、とにかく観飽きさせないのがこの映画の魅力か。この映画の最大の魅力は、ハナメこと麻生久美子さんの声です。ことあるごとにハナメの説明口上が入るのだが、これが聴きやすくてテンポがよくて面白い。映画には悪いが彼女の声だけ聴いていても楽しめる。ラジオドラマを聴いているようです。過度に感情のこもっていない普通の喋りと、微妙な滑舌が麻生久美子さんの魅力なのだろうと思いました。最後の講釈もグー。

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