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川の底からこんにちわ [DVDやら映画やら]

志賀廣太郎さんの毛があると思ったらカツラだったので安心する。色々な役を演じる満島ひかりさんであるが、この映画ではすべてを「しょうがないです」で済ます、人生あきらめきった女性のようだ。突き放したようなしゃべり方が良い。「しょうがない」と言われるとそこで話しは終わってしまうので、周りの人間は付き合いずらそうである。そんな人が「がんばらないかん」と前向きになっていく。そうはいっても、「自分はダメ」だから「がんばる」という理屈なので、希望満々のうきうき楽しい立ち直り物語ではない。そりゃそうだ。しじみ工場だって今は「たまたま」うまくいっているように見えても明日は何があるかわからない。子供にも「あんたはたいした子供じゃない」と言い切り、「だからがんばれ」という。何々のためではないんです。とにもかくにも彼女が立ち直ろうとしたきっかけは口先ばかりの男が子供を残していなくなったせいだろう。ダメな奴とはいえ、気がつかないうちに拠り所にしていたものがなくなったせいか。立ち直る・ふっきれるというよりは、「あきらめきった」という感じ。健一さんの口先ばかりでダメ男っぷりは見事です。まともなのは加代ちゃんだけか。ダメ男や、がんばるけど未来はわからんという点では、映画「のんちゃんのり弁」と似ている。劇中の社歌がすばらしい。タイトルも映画にぴたりとはまってます。クレジットを観ると監督は石井裕也という人で、三大石井が四大石井になる予感がします。Wikiによると「のんちゃんのり弁」の緒方明監督は、石井岳龍(聰亙)監督の助監督をやっていたらしい。石井と言う名前は、映画界で最強なんだろうか。ああ良い映画だった。


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