SSブログ

妖怪大戦争(1968年) [DVDやら映画やら]

画質や色調、登場する妖怪たちのディテールがけっこう怖い。冒頭の油すましたちが立っているだけの様子だけでもなんだか怖い。特にはダイモンの顔のアップで充血している目。久しぶりのダイモンの眼はやっぱり怖い。これをでかい映画で観るとトラウマになるんではなかろうか。そういえばダイモンって、デーモンのことなんだろうか。今見ると、首から下はカラス天狗の雰囲気を真似ているのかなあと思う。頭はぬらりひょんを縦に伸ばしたみたい。彼の地元、バビロニアの遺跡発掘場面は完全に絵。絵を背景にして人が動いている。今見るととても味わい深い。東宝とか古い特撮でもよく見た光景。冒頭の釣りシーンでは、海の部分が合成ではめ込まれているのだろう。合成の不自然さが不気味さをかもし出してます。河童の身体がメイクされず、人肌のままだったりするのもご愛嬌(塗るのを忘れたか?)。和服姿のダイモンも手が人肌のままだとちょっとかっこ悪い。妖怪たちに助けをすがる子役の男女が、妖怪と競演できるのがうれしそうでほほえましい。あらためて観ると、油すましのかっこよさに惚れてしまう。当然吹き替えでしょうが、声が良い。台詞が歯切れ良し。そしてけっこう怖い顔してる。彼がダイモンに対して言う「見るからに悪党面や」の台詞につっこみたい、ああつっこみたい。この映画が親しまれるとしたら、その理由のひとつが大阪弁でないでしょうか。余計な伏線無しの、ただただ妖怪たちがダイモンに立ち向かう映画。面白かった。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-32277.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。