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親鸞 白い道 [DVDやら映画やら]

三國連太郎さん原作/監督の映画。配役が豪華。使い方もワンショットだけのときもあって贅沢。豪華な役者がいつ出てくるか目が離せないせいもあってか、長尺でも眠らせない。射鹿役の泉谷しげるさんの演技がすばらしい。この頃は、夏木マリさんとデスパウダーを作っていたときだろうか。雪中の山越えシーンはほんとうに寒そう・冷たそうで役者さんたちは大変そう。そうかと思えば、おそらく CG というか特撮ではないだろう焼き討ちされた火中、さらには海・川中での演技。これまた大変だ。原野にある、朽ちて骨だけになった小屋で寝ている演技が楽そうに見える。こうしたことを強いてでも、この映画を作り上げたかった三國さんの覚悟の程が知れるというもの。彼自身は、顔を隠す宝来役で出演している。変わったところでは、人買い、阿藤太を演じるガッツ石松さんである。役のイメージにぴったりだし、長台詞もよくしゃべっている。ほんとは頭が良いんだろうなあ。親鸞こと善信が、きびしい身分制度や、腹黒く理不尽な旧態をとどめる仏教界の妨害を受けながらも信心修行する話し。しかしほんとにつらかったのはその裏で支える奥さん、恵信さんだろう。恵信さんが善信に何かを問いかけるが善信は何も応えない、そんな場面が多い。恵信さんはついていくだけである。あと、子供の己己を火葬しているときに、アイゴーと無く男がいた。隣国から流れてきた人だろうか。姥捨てされそうな盲目のお婆さんが善信の説法を聴いて、目の前が明るくなったようだと話すところで、うーんと考えこまされた。映画の冒頭の暗い絵図やグロな斬首シーンは、物語に引き込むには良い演出・構成ではなかったか。映画「地獄」3作(石井輝男監督・神代辰巳監督・中川信夫監督)や大映映画の「釈迦」に並ぶ宗教カルトちっくな映画だなあと思いました。


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