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人間 [DVDやら映画やら]

ライフ・オブ・パイが(あったかもしれない悲惨な)出来事をオブラートで包んだ映画とするなら、こっちは素のまま「はい、どうぞ」というもの。白黒映画であるせいか古いドキュメンタリーのようだ。役者さんたちの演技は、「ほんとうに絶食してました」的な緊張を感じてしまう。狭い船内や海の上での撮影も大変だったのではなかろうか。この映画の原作は、1922年に発表された作品「海神丸」で、「野火」や「ひかりごけ」などよりも前に極限状態でのタブーを描いた作品らしい。作品は実際に起きたことを基にしているそうで、その後、後日談も書かれているようだ。一度読んでみたいが、映画よりも怖そうだ。こんな事故の後、生き残った船頭は真実を話すのだろうか。それとも自分も加担したと疑われることを恐れ、海に落ちたとか病気だったとか説明するのだろうか。こうした話しは事の最中よりも事後が気になるが、はたしてどうだろう。そんなことを考えると「ライフ・オブ・パイ」の主人公に共感してしまう。三吉さんは、若き山本圭氏だった。息の長い役者さんである。乙羽さん、殿山氏、佐藤氏や監督の新藤氏はもういませんが、映像はいつまでも残ってほしいもんです。それにしても助けに来た船員の言葉がきびしすぎる。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-7787.html

ようやく GODZILLA を観た。

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